豊橋発祥とされる柏餅5種類を4月中旬より発売。三河地方の郷土柏餅のもろこしや、白みそ餡も登場

1.柏餅の特徴

かしわの葉は新芽がでるまで古い葉が落ちないことから、家系がいつまでも繁栄しますようにとの縁起を担いで端午の節句で柏餅が食べられるようになりました。

お亀堂では初夏の香り漂うかしわの葉を、毎朝1枚1枚丁寧に巻いて提供しています。
柏餅の種類は全5種類。豊橋の和菓子屋中でも品数ナンバー1。
特に、中部地区には珍しいみその柏餅や三河地方郷土柏餅のもろこしもあります。

端午の節句には柏餅を食べてもらい、和菓子を通じて、日本の四季、地域の味を堪能してもらい、笑顔と安らぎをお届けできればと思います。

2.豊橋が発祥とされる柏餅(諸説あり)

三河・二川と遠州・白須賀の国境あたり、「猿ヶ番場」と呼ばれる地で、だんごに餡を入れた餅を柏の葉に包んで名物としている茶屋がありました。この餅を主人の老夫婦から「かしわもちです」と振る舞われたのが小田原征伐に向かう途中の豊臣秀吉。

「戦の前に‘勝ちわ餅‘とは縁起が良い」と聞き間違えた名に気を良くし志気を挙げて戦に向かったところ見事大勝利。帰国の折再びこの茶屋を訪れ、自分もその風貌からかつて「猿」と呼ばれていた秀吉は、茶屋のお婆さんがあまりに皺だらけだったのを面白がり「今後、この餅を猿ケ婆(さるがばば)の勝和餅と申せ」と言って褒美を取らせたという逸話が残されています。

この「猿ケ婆(さるがばば)」の呼び方が、いつしか土地の名前「猿ヶ番場(さるがばんば)」と重なって、「さるがばんばの勝和餅」と呼ばれるようになったと言われています。
その後、江戸では武家や庶民の間で端午の節句を祝う柏餅として広まっていきました。

北斎や広重の浮世絵に、柏餅がこの地域の名物として東海道を往来する人々に楽しまれている様子が描かれています。
(引用文献:http://www.yagumo.co.jp/i/pdf/kachiwa.pdf
https://www.futagawa-komaya.com

3.商品概要

柏餅(こし・つぶ・草) 250円、柏餅(もろこし・みそ) 280円
販売期間:4月15日~5月6日
東三河のお亀堂直営店各店で販売しています。

4.お亀堂について

いつの時代も私たちお亀堂は「挑戦」と「革新」を続け
かけがえのない日本の和菓子文化の発展を先導します。

お亀堂は愛知県三河地域で70年以上の永きにわたりご愛顧頂いている老舗和菓子店です。四季折々の和菓子は慶弔からおやつ、お土産に至るまで幅広く取り揃えております。また、おむすびや、甘味茶屋などを営んでおります。